「夜中に何度も起こされて眠れない」「優しかった親が暴言を吐くようになった」「介護を一人で抱え込んでいる」――。認知症のご家族を介護されている方が、こうした思いを抱えていらっしゃるのは決して珍しいことではありません。
厚生労働省の調査では、介護をされている方の約7割が「精神的なストレス」を感じているとされ、特にBPSD(認知症の行動・心理症状:徘徊・暴言・介護拒否・夜間不穏など)への対応が続くと、ご家族自身がうつ病や不安障害を発症されるケースも少なくありません。
在宅医療の現場で私たちが大切にしているのは、ご本人のケアと同じくらい、「介護されるご家族を守る」という視点です。なぜなら、ご家族が倒れてしまえば、在宅での生活そのものが続けられなくなるからです。「家族が倒れない医療」をどう設計できるかが、本当の在宅医療の質を決めると考えています。
名古屋市天白区を拠点に訪問診療を行うごうホームクリニックが、認知症の介護疲れから家族を守るために知っておきたい7つの実践策を、観察のポイント・緊急時の対応・負担を減らす工夫の3つの視点から整理しました。
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ごうホームクリニックでは在宅医療・介護の知識をpodcastで配信しています。本記事のテーマをpodcastで詳しく解説していますので、あわせてご視聴ください。
目次
■「もう限界」と感じる前に|介護者の3つのSOSサイン
ご家族が「もう限界」と口に出されるときには、すでに身体と心に明確なサインが出ています。次の3つの領域で、ご自身の状態をチェックしてみてください。
◎身体面のサイン
- 体重が短期間で減ってきた
- 入眠できない、夜中に何度も目が覚める
- 頭痛・肩こりが慢性化している
- 食欲が出ない

◎精神面のサイン
- イライラが抑えられず、ご本人に強く当たってしまう
- 涙もろくなった
- 「消えてしまいたい」「いなくなりたい」と感じることがある
- 無気力で何もする気が起きない
◎社会面のサイン
- 外出しなくなった
- 友人と会わなくなった
- 身だしなみに気を遣わなくなった
- 介護以外のことを考える時間がない
特に注意したいのは、頑張っていらっしゃる介護者の方ほど、弱音を吐かない傾向があるということです。「大丈夫です」と笑顔で答えていても、表情や声のトーン、お部屋の様子から、言葉にならないSOSが見えることがあります。訪問診療や訪問看護のスタッフは、こうしたサインをキャッチする目を持っています。
■認知症介護で押さえたい3つの観察ポイント|ABCチャート法
ご本人のBPSDに振り回されないためには、「いつ」「なぜ」「どのように」起こるかを記録することが、対応の第一歩になります。在宅医療の現場では ABCチャート法 という方法を、ご家族にお伝えしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| A(Antecedent:先行条件) | BPSDが起こる前の状況。時間帯、場所、誰がいたか、何をしていたか |
| B(Behavior:行動) | 具体的な行動。「怒った」ではなく「テーブルを叩いて『帰れ』と叫んだ」のように具体的に |
| C(Consequence:結果) | その後どうなったか。どう対応したか、ご本人はどう反応したか |
このABCを1週間記録するだけで、「夕方になると不穏になる(夕暮れ症候群)」「入浴前に必ず拒否がある」など、BPSDの引き金(トリガー)が見えてきます。トリガーが分かれば、予防的に対応することができます。
ごうホームクリニックでは、訪問のたびにこのABC記録をもとに、ご家族と一緒に「次の1週間どう過ごすか」を考えていきます。
■緊急時の連絡フロー|信号機方式で「迷わない仕組み」をつくる
BPSDが急激に悪化したとき、あるいはご家族が限界に達したとき、「誰に・いつ・どう連絡すればよいか」を事前に決めておくことが、危機を回避する鍵になります。
訪問診療の現場でお勧めしているのが、緊急度を色で分ける 「信号機方式」 です。
🔴 レベル3(緊急・即連絡)|24時間以内に対応が必要
暴力で家族がけがをした/徘徊で警察に保護された/24時間以上まったく食事や水分が摂れない/介護者が「もう無理」「殺してしまいそう」と感じている
🟡 レベル2(準緊急・翌営業日に連絡)|数日以内に対応が必要
介護拒否が3日以上続いている/昼夜逆転が続いている/介護者が涙やイライラを隠せない/同じBPSDが頻繁に繰り返される
🟢 レベル1(定期報告)|次回訪問時に相談
いつもと少し様子が違う/新しい症状が出てきた/ケアの方法で迷っていることがある
連絡先は、財布に入るサイズの「緊急連絡カード」にまとめて、いつでも取り出せるようにしておくことをお勧めしています。平日昼間・夜間休日・徘徊時など、シーンごとの一次連絡先を1枚にまとめておくと、いざという時に迷いません。
■「レスパイト」を罪悪感なく使うために|家族の休息は必要なケアです
ご家族が倒れてしまうと、在宅での生活そのものが続けられなくなります。だからこそ、レスパイトケア(介護者の一時休息)は贅沢ではなく、必要不可欠な医療・介護サービスです。
◎レスパイトの主な選択肢
- デイサービス:週数回、日中の数時間〜半日、ご本人にお出かけいただくサービス
- ショートステイ:施設に数日〜2週間程度、ご本人にお泊まりいただくサービス
- レスパイト入院:医療面の管理が必要なご本人を、医療機関に短期入院していただく
- 訪問介護(ヘルパー):ご自宅にヘルパーが来訪し、介護を一部代替
「ショートステイに預けるなんて」「家族なのに人任せにしていいのか」と罪悪感を抱かれる方は本当に多いのですが、ごうホームクリニックでは、「ご家族の健康管理も在宅医療の一部です」とお伝えしています。レスパイトを定期的に組み込むことで、結果としてより長く、より穏やかな在宅生活が続けられます。
■暴言・幻視・徘徊への対応|「否定しない」コミュニケーション3つの技法
BPSDで最もご家族を消耗させるのが、ご本人とのコミュニケーションです。在宅医療の現場で蓄積されてきた、実践的な技法を3つご紹介します。
◎1. バリデーション技法|否定せず共感する
ご本人の訴え(「財布を盗まれた」「知らない人がいる」)を否定すると、関係性が悪化し、暴言や暴力につながることがあります。
❌ 「そんな人いないでしょ」「盗まれてないよ」 ✅ 「それは困りましたね。一緒に探しましょう」「そう見えるんですね、お辛いですね」
◎2. リダイレクション|話題を変える、注意をそらす
不穏な話題が続くときは、無理に解決しようとせず、ご本人が好きなこと(昔の話・好きな食べ物・お孫さんの話など)へ自然に話題を変えていきます。
◎3. タイムスリップ法|本人が生きている時代に合わせる
「仕事に行く」とおっしゃる方に「もう退職されましたよ」と伝えるのではなく、「今日は休みですよ」「もう定時ですから帰りましょう」と、ご本人の時間軸に寄り添います。
何より大切なのは、言葉そのものよりも、穏やかなトーン・ゆっくりした動作・笑顔です。これらが最も効果的なコミュニケーションツールになります。
■現場の事例|薬物治療×非薬物治療×家族支援の3層で支えた4つのケース
ここでは、認知症の介護疲れや、急に起こるせん妄に直面したご家族と医療・介護チームが、薬物治療・非薬物治療・家族支援の3つの層で立体的に取り組んだ事例を4つご紹介します。いずれも実際の現場で繰り返し見られるパターンを、個人が特定されないように再構成したものです。
◎事例1|警察通報を繰り返し、介護者が骨折寸前まで追い込まれたケース(レビー小体型認知症)
状況 70代後半の女性、レビー小体型認知症で要介護3。同居の娘さん(一人娘)が介護を担う。サービス付き高齢者住宅、別の介護施設への入所を経たが、いずれも暴力的な行動を理由に退去となり、現在は自宅でお過ごし。日常的にご家族へ引っ掻き傷を負わせるレベルの暴力、夜間にガスコンロを点火しようとする行動、外へ出ようとする徘徊が続き、警察通報はすでに5回。本人の中では「もう一人の自分(娘)がいる」というカプグラ症候群様の妄想が日常的に生じている。
取り組みの3層
- 薬物治療:認知症専門医のもとで、クエチアピン・リスペリドンといった非定型抗精神病薬を低用量から試行。レビー小体型は抗精神病薬に対する過敏性があるため慎重な調整が必要で、効果が十分でない状態が続いている。次の選択肢として、訪問診療できる精神科医への相談、医療保護入院(不本意入院制度)の準備が検討課題に挙がっている。
- 非薬物治療:ガスコンロを物理的に使えないよう元栓を閉じる仕組みに変更、夜間の徘徊対策としてセンサーマット・人感ライトを設置、警察への事前情報共有(徘徊届)を済ませて、保護された場合の照会を円滑化。
- 家族支援:地域包括支援センター・精神保健福祉センターへの相談、介護者である娘さん自身の整形外科受診(指の捻挫・膝の靭帯損傷の治療)、レスパイト先の事前リサーチ。
学びのポイント ご家族の身の安全が危険に晒される段階に至ったとき、ご本人を在宅で看続けること自体が、ご本人にとっても苦しい状況になっていることが多くあります。在宅にこだわるあまりに介護者が倒れれば、結果としてご本人も施設や病院に行かざるを得なくなります。介護者が倒れる前の決断が、結果としてご本人にとっても最善になるケースは少なくありません。
◎事例2|薬の微調整に3か月、歩行を犠牲にしても穏やかな日々を取り戻したケース
状況 80代女性、認知症(型不詳)。グループホームに入居中。攻撃的な言動が続き、ご家族の面会時にも辛い場面が重なっていた。
取り組みの3層
- 薬物治療:精神科外来に2週間に1回のペースで通院し、約3か月かけて薬剤と用量を細かく調整。複数の薬を試しながら、副作用と効果のバランスを取った。
- 非薬物治療:施設での生活リハビリを継続。本人の好きな音楽や手先を使う作業を取り入れ、興奮していない時間帯を増やす工夫。
- 家族支援:ご家族が医療チームに対して「副作用が出ることは覚悟するので、症状の安定を優先してほしい」と明確に意思表示。医師とご家族が同じ前提で議論できる土台を作った。
結果 薬剤調整の代償として歩行能力は低下し、車椅子使用に。呂律も不明瞭になり、口の小さな震えが現れた。一方で、暴言・暴力はなくなり、夜間も眠れるように。何年かぶりにご家族を気遣う言葉が出るようになり、視線や目つきが健常な頃の様子に戻る瞬間も観察された。ご家族は「代償はあれど、やって良かった」と振り返っている。
学びのポイント 身体機能の維持と精神症状のコントロールは、しばしばトレードオフの関係になります。どちらを優先するかに正解はなく、ご家族の状況、本人の苦痛の度合い、これまでの人生で本人が大切にしてきた価値観によって変わります。重要なのは、医療チームとご家族が同じ前提で議論できる環境を整えることです。
◎事例3|訪問診療の精神科を経由して、本人に気づかれずに入院につなげたケース
状況 ご本人が「精神科」という言葉に強い拒絶反応を示し、外来受診のために連れ出すことが物理的にも困難な状況。一方で、自宅での暴力・徘徊が続き、ご家族の生活が成り立たなくなっていた。
取り組みの3層
- 薬物治療:訪問診療にて、医師は白衣を脱いで普段着・スクラブで訪問し、「市町村の健康調査で」「かかりつけのお医者さんから」など、ご本人に違和感を与えない説明で診察を実施。数回の診察を経て、状態を医学的に評価。
- 非薬物治療:訪問時の関わり方(バリデーション技法・リダイレクション)をご家族と共有。徘徊・暴力時の即時対応マニュアルを作成。
- 家族支援:精神科医療機関に紹介状を作成し、入院を前提とした受診をスムーズに進めた。
結果 医療保護入院となり数か月の集中的な加療を実施。症状が落ち着いた段階で退院し、退院後は介護施設での生活に移行。施設では薬の継続管理と日常生活ケアを並行し、ご本人もご家族も穏やかな日々を取り戻すことができた。
学びのポイント 「精神科への受診拒否」が強くある場合でも、訪問診療を活用することで、ご本人に強い不安を与えずに評価・入院準備を進められる選択肢があります。「(お住まいの市町村名) 精神科 訪問診療」で検索すると、対応可能なクリニックが見つかることがあります。強い対応に見えますが、ご家族と本人の両方を守るための合法的・倫理的なパスウェイとして、実際に多くの現場で活用されています。
◎事例4|外来に連れていけないせん妄に、当院の訪問診療が在宅で初介入したケース
状況 80代男性、もともと穏やかな性格で、慢性疾患のため在宅療養中。ある日から急に「夜中にご家族を何度も呼び出す」「『泥棒が入った』『知らない人がいる』と訴える」「自分がいる場所や時間が分からなくなる」といった症状が出現。日中は意識がぼんやりする時間帯と比較的しっかり話せる時間帯が日内変動し、ご家族(同居の妻と娘)は対応に困惑していました。
ご本人の興奮と拒絶が強く、外来受診のために連れ出すことは不可能な状態。これまでのかかりつけ医からは「急性期の精神症状への対応は専門外」と言われ、ケアマネジャーから「精神症状にも対応できる訪問診療医に診てもらってはどうか」と提案を受け、ごうホームクリニックへの相談につながりました。
💡 せん妄と認知症のBPSDは別物 せん妄は、身体の不調(脱水・感染・痛み・薬剤の副作用)や、入院・転居といった環境の急変をきっかけに、急に意識や注意・見当識が変動する状態です。認知症のBPSDが慢性的に経過するのに対して、せん妄は原因を取り除けば改善する可能性が高いという大きな違いがあります。原因の特定が、対応の第一歩になります。
取り組みの3層
- 薬物治療:当院には精神科専門医が在籍しているため、訪問診療として在宅で初回診察を実施。まずせん妄の身体要因(脱水・感染・薬剤・便秘・疼痛など)を疑い、現在服用中のお薬を全て確認しました。ベンゾジアゼピン系の睡眠薬と、抗コリン作用のある薬剤がせん妄の誘発要因となっている可能性が高いと判断し、これらの整理から着手。並行して血液検査・尿検査を在宅で実施し、軽度の脱水と便秘を確認。在宅で点滴による水分補充と、便秘の改善対応を開始しました。
- 非薬物治療:せん妄を悪化させる身体要因の管理を徹底(水分摂取の継続的な促し、感染兆候のチェック、疼痛の評価)。見当識を支える環境調整として、見やすい位置にカレンダー・時計を設置、寝室の常夜灯、本人がほっとできる家族写真や思い出の品の配置。日中は窓を開けて太陽光を浴びる時間を作り、生活リズムを整える工夫をご家族と一緒に組み立てました。
- 家族支援:医師からご家族へ「これは認知症ではなく、せん妄という別の状態です。原因を取り除ければ改善する可能性が高いですが、数日〜数週間かかります」と現実的な見通しを直接説明。緊急時は当院の24時間連絡窓口へつながる仕組みを案内し、訪問看護師の臨時訪問も組み込み、夜間にご家族が孤立しない体制を整備しました。
結果 原因となっていた薬剤の整理と脱水・便秘の補正により、症状は約2週間で改善傾向に。1か月後には日中の意識ははっきりとし、夜間の不穏もほぼ消失しました。入院せず、在宅で元の穏やかな生活に戻ることができ、ご家族は「あのまま病院に運んでいたら、もっと悪化していたかもしれない」と振り返っています。
学びのポイント せん妄は急に発症しますが、原因を特定して取り除けば多くの場合改善します。とくにベンゾジアゼピン系の睡眠薬・抗コリン作用のある薬剤・脱水・感染・便秘は、ご高齢の方のせん妄の代表的な誘因です。「外来に連れていけない」状態でも、訪問診療であれば在宅で原因評価・薬剤調整・点滴まで一貫して対応できます。ごうホームクリニックでは精神科専門医が在籍しており、こうした急性発症のせん妄に対する初回介入を、ケアマネジャー・訪問看護師と一緒に組み立てています。入院せず元の在宅生活に戻れる可能性を、まず在宅で探ることが、私たちの在宅医療の基本姿勢です。
■在宅医療がチームで支える「家族の生活を守る視点」
認知症の介護は、ご家族だけで抱え込まずに、チームで支えることが鉄則です。在宅医療の現場では、以下のような役割分担で、ご家族の負担を分散していきます。
| 職種 | 主な役割 |
|---|---|
| 在宅医 | 医療面の総括、薬の調整、ご家族の精神的サポート |
| 訪問看護師 | 日々の体調管理、ご本人とご家族の観察、緊急対応 |
| ケアマネジャー | 介護保険サービスの調整、レスパイトの手配 |
| ヘルパー | 日常生活の介護、ご家族の負担軽減 |
| 薬剤師(在宅対応) | 服薬管理、副作用のモニタリング |
ごうホームクリニックでは、これらの職種と ICTツール(MCS等)でリアルタイムに情報共有 し、ご家族から夜間にいただいたご相談も、翌朝には関係するスタッフ全員に伝わる仕組みを組んでいます。「言った・言わない」が起こらない情報共有が、ご家族の安心感に直結します。
なお、在宅医を選ぶ際の具体的な視点については、別記事「在宅主治医の選び方|訪問診療医を見分ける7つの視点」もあわせてご参照ください。
■ご家族から「もっと早く動けばよかった」と聞く理由
訪問診療を始められたご家族から、よくいただくのが「もう少し早く相談すればよかった」というお声です。
介護のご相談は、危機が起こってから動くよりも、「最近少し疲れてきた」「介護が辛くなってきた」と感じた段階で動く方が、選択肢がずっと広がります。早めにご相談いただければ、レスパイトの予約、訪問サービスの調整、お薬の見直しなど、段階的に手を打つことができます。
「まだ大丈夫」「もう少し頑張れる」と思っていらっしゃる時こそが、最も動きやすいタイミングです。担当のケアマネジャー、地域包括支援センター、または訪問診療クリニックに、まずは一度ご相談ください。
■よくある質問(FAQ)
◎Q. 認知症があっても訪問診療を受けられますか?
はい、もちろんです。認知症があり通院が困難なご状況は、訪問診療の代表的な対象です。ご本人だけでなく、介護されるご家族のサポートも訪問診療の重要な役割と考えています。
◎Q. 訪問診療を始めるタイミングはいつがよいですか?
「通院が大変になってきた」と感じた段階が、最もスムーズに始められるタイミングです。退院日が決まってから慌てて探すよりも、余裕を持って事前面談ができるため、納得感のある選び方ができます。
◎Q. レスパイトを使うことに罪悪感があります
ご家族の健康管理も在宅医療の一部です。レスパイトを定期的に組み込むことで、結果としてより長く、より穏やかな在宅生活が続けられます。「自分を大切にすることに許可を出す」――これが在宅介護を続ける最大のコツです。
◎Q. 夜中にBPSDで困ったとき、誰に電話すればよいですか?
まずは深呼吸して、本文でご紹介した 「信号機方式」 を思い出してみてください。レベル3(暴力でけがをした、24時間以上飲食できていない等)であれば、ご契約の訪問看護ステーションの24時間対応窓口、または在宅主治医の緊急連絡先へすぐにご連絡ください。レベル2であれば翌営業日にケアマネジャーへ、レベル1であれば次回訪問時にお伝えいただければ十分です。事前に「誰に・どのレベルで連絡するか」をチームで決めておくことが、夜中の不安を減らす最大のコツです。
◎Q. 介護されている家族(私自身)の相談にも乗ってもらえますか?
はい、もちろんです。在宅医療では、ご本人の診療と同じくらい、介護されるご家族のサポートを重視しています。眠れない・気分が落ち込む・イライラが止まらないといった介護者ご自身の状態についても、訪問時にお気軽にご相談ください。必要に応じて、ご家族のかかりつけ医や精神科への橋渡しもいたします。
◎Q. デイサービスやヘルパー、ショートステイの調整もしてもらえますか?
訪問診療クリニック単独ではなく、担当のケアマネジャー、訪問看護師、ヘルパー事業所などとチームで動きます。ごうホームクリニックでは多職種カンファレンスやICTでの情報共有を通じて、レスパイトの調整や介護サービスの組み合わせを、ご家族の負担が最小になるように一緒に考えていきます。
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訪問診療についてのご質問・ご相談を承ります。まずはお話をお聞かせください。
ごうホームクリニック
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ごうホームクリニック
院長 伊藤剛

