内科

精神科

小児科

〒468-0015 名古屋市天白区原1-1410
サンモール原103

052-803-5005
お電話受付時間9:00-17:30

facebook

BLOG
ブログ

訪問診療 名古屋|在宅医療で対応する褥瘡治療と陰圧閉鎖療法

名古屋で訪問診療による在宅医療をお探しの方へ。今回は褥瘡(床ずれ)の治療と予防についてお伝えします。

親の介護をされているご家族から、当院にも数多くのご相談が寄せられます。たとえば「お尻に赤みが出てきた」「床ずれが治らない」「通院が難しく、専門的な治療が受けられない」といったお悩みです。

寝たきりや車椅子生活が長くなると、褥瘡は誰にでも起こりうる合併症です。しかし、通院が困難な状況であっても心配はいりません。訪問診療を活用すれば、ご自宅で専門的な評価と継続的な処置を受けられます。

この記事では、名古屋の訪問診療による在宅医療で褥瘡治療がどう行われるのかを解説します。さらに、当院で導入している陰圧閉鎖療法(NPWT・PICO7システム)についても紹介します。ご家族が知っておきたいポイントを、わかりやすくまとめました。

 

■褥瘡(床ずれ)とは?基本的な知識

◎褥瘡が起こるメカニズム

褥瘡(じょくそう)は、皮膚や皮下組織が圧迫されて起こる損傷です。長時間同じ姿勢でいると、血流が滞ります。その結果、皮膚や組織が傷んでしまいます。一般的には「床ずれ」とも呼ばれます。

訪問診療 名古屋 在宅医療 - 褥瘡(床ずれ)治療のイメージ

特に寝たきりや車椅子生活が長い方に起こりやすい疾患です。また、栄養状態が低下している方や皮膚が乾燥しやすい方も注意が必要です。そのため、親の介護をされているご家族にとって、褥瘡は頻度の高い健康課題のひとつとなります。

◎褥瘡の好発部位と進行段階

褥瘡ができやすいのは、骨が皮膚のすぐ下にある部位です。具体的には次のような場所が挙げられます。

  • 仙骨部(お尻の中央):もっとも頻度が高い
  • 踵部(かかと)
  • 坐骨部(座位で当たる部位)
  • 大転子部(太ももの外側)
  • 肩甲骨部

最初は軽い発赤(皮膚が赤くなった状態)から始まります。しかし、放置すると水疱、びらん、深い潰瘍へと進行します。さらに深部に達すると、感染や敗血症の引き金にもなります。そのため、早期発見と適切な処置が極めて重要です。

 

■名古屋での訪問診療による褥瘡治療の特徴

◎在宅医療で褥瘡を診るメリット

名古屋エリアでも、訪問診療で褥瘡治療に対応する医療機関が増えています。最大のメリットは、患者さんが慣れ親しんだ環境で治療を続けられる点です。また、移動の負担も大きく軽減されます。

通院時の長時間の座位や移乗動作は、それ自体が褥瘡を悪化させるリスク要因です。一方、訪問診療であればこのリスクを回避できます。さらに、ご家族も同席して治療方針を共有できます。そのため、日々のケアに反映しやすくなります。

◎多職種連携による包括的なアプローチ

褥瘡は単なる「皮膚の傷」ではありません。実際には、全身状態・栄養・除圧・スキンケアの総合課題です。そのため訪問診療では、医師・訪問看護師・管理栄養士・ケアマネジャー・福祉用具相談員などが情報を共有します。こうして、それぞれの専門性を持ち寄って一人の患者さんを支えます。

なお、在宅医療の制度的な位置づけについては、厚生労働省のサイトもあわせてご参照ください。

 

■在宅医療で行う具体的な褥瘡ケアの流れ

◎評価と治療計画の立案(DESIGN-R)

まず訪問診療では、日本褥瘡学会のDESIGN-R®(デザインアール)という評価ツールを使います。このツールでは、深さ・滲出液・大きさ・炎症や感染・肉芽組織・壊死組織・ポケットの有無を点数化します。こうして、客観的に状態を把握します。

次に、評価結果に加えて全身状態(栄養・循環・基礎疾患)を確認します。さらに、生活環境や介護者の負担まで考慮します。そのうえで、ご本人・ご家族と一緒に治療計画を立てます。

◎創傷処置と薬物療法

在宅での褥瘡ケアでは、状態に応じて次のような処置を行います。

  • 創部の洗浄と必要に応じたデブリードマン(壊死組織の除去)
  • 創の状態に合わせたドレッシング材の選択と交換
  • 局所外用薬・抗菌薬による感染対策
  • 疼痛コントロール

処置は訪問診療の医師と訪問看護師が中心となって行います。また、日々のガーゼ交換やスキンケアの方法は、ご家族にもわかりやすくお伝えします。

◎栄養管理と体位変換指導

褥瘡の改善には、創処置と同じくらい栄養状態の維持が重要です。たとえばタンパク質・亜鉛・ビタミンC/Aなどは、創傷治癒に深く関わります。そのため、管理栄養士が現実的な食事プランを提案します。

さらに、エアマットレスやクッションなどの除圧用具の選定も行います。また、2〜4時間ごとの体位変換、踵浮かし、ポジショニングについても指導します。これらは、ご家族の生活リズムに合わせて調整します。

 

■親の介護での褥瘡予防とご家族へのサポート

◎日常的な予防ケアのポイント

親の介護において、褥瘡は「予防できる合併症」です。まず毎日のオムツ交換や清拭の際に、好発部位を確認しましょう。具体的には仙骨部・かかと・肩甲骨周囲です。発赤や硬結がないか見るだけでも、早期発見につながります。

次に、皮膚の清潔保持と過剰な湿潤を避けるスキンケアを心がけます。さらに、適度な保湿、便・尿失禁時の早めのケア、低栄養の改善も大切です。これらはどれも、特別な医療技術を必要としません。そのため、ご家族が今日から始められる予防策です。

◎介護される方とご家族、双方への配慮

褥瘡ケアは、患者さんだけでなくご家族にも負担がかかります。たとえば「夜中の体位変換が続けられない」「処置の手順が不安」というお気持ちです。しかし、それは決して甘えではありません。むしろ、当然の感覚といえます。

そこで当院では、ご家族の生活と体力にも目を向けます。そのうえで、無理なく続けられる範囲のケア計画を一緒に組み立てます。また、状態が変わったときに相談できる窓口があること——それ自体が、ご家族の大きな安心になります。

 

■当院の褥瘡治療:24時間対応と多職種連携

◎24時間対応による迅速なフォロー

当院では、褥瘡の急な悪化に対して24時間体制で対応しています。たとえば出血、感染兆候、発熱なども含まれます。夜間・休日に「いつもと様子が違う」と感じたときも、まずはお電話でご相談ください。

また、Medical Care Station(MCS)を活用した多職種連携も行っています。具体的には医師・訪問看護師・管理栄養士・ケアマネジャーが、日々の創部の状態をリアルタイムで共有します。こうして一貫した方針で治療を継続します。

◎予防重視のアプローチ

当院は、できてしまった褥瘡を治すこと以上に「作らないこと」を重視しています。そのため定期訪問のたびに、好発部位をチェックします。さらに、軽微な発赤の段階でマットレスの変更やポジショニングを見直します。こうして、深い褥瘡への進行を防ぎます。

実際に、浅い褥瘡から深い褥瘡まで多くの症例を経験しています。とくにポケットを伴う深い創への対応も可能です。状態に応じて、後述する陰圧閉鎖療法(NPWT)も含めた選択肢をご提案します。

 

■陰圧閉鎖療法(NPWT・PICO7)による在宅治療

◎陰圧閉鎖療法(NPWT)とは

陰圧閉鎖療法(NPWT:Negative Pressure Wound Therapy)は、創部を密閉する治療法です。専用のドレッシング材で覆い、ポンプで持続的に陰圧(吸引)をかけます。これにより、滲出液の除去と肉芽組織の形成を促します。深い褥瘡や難治性の創傷に対し、保険診療として広く用いられています。

従来は入院での実施が中心でした。しかし機器の小型化により、現在では在宅でも導入できます。

◎当院で導入しているPICO7システムの特徴

当院では、単回使用型の携帯型NPWT「PICO7」を在宅治療に導入しています。手のひらサイズの小型ポンプとドレッシング材で構成されています。また、衣服の下に収まるため、ご本人の生活動作を大きく妨げません。

ドレッシング材は3〜4日ごとの交換が基本です。さらに、状態によっては最長7日間貼付できます。タンク式の機器のような頻回な廃液操作も不要です。そのため、ご家族や介護スタッフの負担軽減にもつながります。

◎適応となる褥瘡と治療期間の目安

ただし、NPWTがすべての褥瘡に向いているわけではありません。一般的に適応となるのは、デブリードマン後の創です。また感染がコントロールされた段階で、肉芽形成を促したい深い創やポケットのある創にも使われます。一方で、白色肉芽や壊死組織が多く残る状態には適しません。

局所陰圧閉鎖処置用材料は、保険上、原則として開始日から3週間を標準として算定できます。さらに、特に必要と認められる場合は4週間を限度として継続できます。なお、導入の可否や継続期間は、創の状態を毎回評価しながら判断します。最終的に、医師がご本人・ご家族と相談のうえで決定します。

◎仙骨部褥瘡など難しい部位への適用

仙骨部の褥瘡は便・尿失禁の影響を受けやすい部位です。そのため、密閉型のNPWTでは貼付に工夫が必要です。当院では肛門との距離やフィルムの形状を調整します。また、ポケットへのフォームフィラーの充填方法も配慮します。こうして、在宅環境でも貼付が維持できるようにします。

「在宅では難しい治療」と思われがちなNPWTです。しかし、訪問診療と訪問看護の連携が機能すれば、ご自宅でも継続が可能です。入院に踏み切る前に、まず一度ご相談ください。

 

■費用とサービス利用の流れ

◎保険適用について

訪問診療による褥瘡治療と陰圧閉鎖療法は、いずれも医療保険の対象です。患者さんの自己負担は原則1〜3割となります。さらに、後期高齢者医療制度や限度額認定証の併用により、月あたりの負担額には上限が設けられています。

また、介護保険の訪問看護や福祉用具レンタルとの組み合わせも可能です。たとえばエアマットレスのレンタルなどです。これにより、経済面・介護面の双方の負担を抑えられます。なお具体的な費用は患者さんの状態や利用サービスによって変わります。お気軽にご相談ください。

◎ご利用までの流れ

サービス利用開始までの流れは次のとおりです。

  • まずお電話・メール・LINEでのご相談
  • 次に初回訪問での詳細な評価(褥瘡・全身状態・生活環境)
  • そのうえで治療計画のご説明とご家族との合意形成
  • 最後に定期訪問診療の開始(必要に応じてNPWT導入)

初回訪問では、褥瘡の評価だけでなくご家族の不安や疑問にも時間をかけてお答えします。「些細なことかもしれない」と感じる質問ほど、実は重要なサインであることが多いものです。どうぞ遠慮なくお聞かせください。

◎まとめ

褥瘡は、適切な評価・処置・予防により改善が期待できる疾患です。さらに、名古屋での訪問診療による在宅医療なら、ご自宅で専門的な治療を継続できます。また陰圧閉鎖療法(NPWT・PICO7)も含め、患者さんとご家族の負担を抑えながら対応します。

親の介護で褥瘡にお悩みの方、入院せずに在宅で治療を続けたい方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

📞 お気軽にご相談ください

訪問診療についてのご質問・ご相談を承ります。まずはお話をお聞かせください。


ごうホームクリニック

〒468-0015 愛知県名古屋市天白区原1丁目1410 サンモール原103

TEL: 052-803-5005 / 受付: 平日 8:30〜17:30

https://gohome-clinic.com/


ごうホームクリニック 院長 伊藤剛

ごうホームクリニック
院長 伊藤剛