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ご自宅で受ける訪問栄養指導とは|管理栄養士2名が伴走|名古屋の訪問診療

「最近、お母さんの食欲が落ちてきて心配」「病院で減塩と言われたけど、何をどう変えればいいのか分からない」「とろみのつけ方が毎食違ってしまう」――名古屋市内でご家族を介護されている方から、ごうホームクリニックにこうしたご相談を日々いただきます。

栄養の困りごとは、教科書通りの解決では立ち行きません。冷蔵庫の中身、ご家族の調理時間、ご本人の好み、ヘルパーさんが入る時間帯。すべてのピースを噛み合わせなければ、「正しい食事」は1週間も続きません。

そこで役立つのが、訪問栄養指導です。管理栄養士がご自宅にうかがい、いつもの台所で、ご家族と一緒に「その日から続けられる食卓」を組み立てます。

ごうホームクリニックは2026年4月1日より、日本栄養士会・愛知県栄養士会の認定栄養ケア・ステーションとして活動が認められました。この記事では、訪問栄養指導の中身・対応している病態・実際の事例6本・ご利用までの流れを、ご家族の目線でやさしくまとめます。

🎧 この記事の元になったpodcast

ごうホームクリニックでは在宅医療・介護の知識をpodcastで配信しています。本記事のテーマをpodcastで詳しく解説していますので、あわせてご視聴ください。

 

■訪問栄養指導とは|「冷蔵庫を一緒に開ける」ところから始まる

訪問栄養指導は、医師の指示のもと、管理栄養士がご自宅にうかがって食事と栄養の組み立てを支援するサービスです。

◎「制限」ではなく「工夫」を提案します

栄養指導と聞くと、「これは食べてはいけません」「○グラム以下に」と制限を並べられる印象を持たれる方が多いかもしれません。

ごうホームクリニックの管理栄養士は、まずご本人とご家族の「いつもの食卓」をうかがいます。そのうえで、好きな物・続けられる範囲・冷蔵庫にあるもので工夫する方法を一緒に考えます。「正しい食事」を押し付けるのではなく、「今より少し良くなる食事」を、ご家族の手の届く範囲でご提案します。

訪問栄養指導 在宅|ごうホームクリニック(名古屋市天白区・訪問診療)

◎1回30〜60分、月に2回までの訪問

1回の訪問は30分〜1時間程度。月に2回までを目安に、状態が安定してきたら頻度を調整します。初回はじっくり時間をかけて、ご本人の食歴・好み・嚥下状況・冷蔵庫の中身・ご家族の介護状況をうかがいます。2回目以降は、前回の宿題(試した工夫、続いた点、難しかった点)の振り返りからスタートします。

◎介護保険または医療保険が適用されます

訪問栄養指導は、要支援・要介護認定をお持ちの方は介護保険、それ以外の方は医療保険でカバーされます。通常の訪問診療と同じ自己負担割合(1〜3割)でご利用いただけます。

「思っていたより負担が軽かった」というご家族のお声を多くいただきます。

 

■ごうホームクリニックの訪問栄養指導 実績

ごうホームクリニックの訪問栄養指導は、認定取得以前の2025年から継続して実施しており、2026年6月時点で延べ120件以上の指導実績があります。

◎対応している12分野以上の病態

訪問先で対応してきた主な病態は、在宅医療の幅広い領域にわたります。

  • 認知症・軽度認知障害(偏食・拒食・食事の途中で立ち上がる方への対応)
  • 神経難病・筋疾患(パーキンソン病、ALS、筋ジストロフィー)
  • 脳血管障害後遺症(嚥下機能低下、片麻痺後の食事介助)
  • 末期がん(食欲低下、緩和ケア期の楽しみとしての食)
  • 精神疾患(統合失調症、うつ病など)
  • 知的障害・自閉症スペクトラム(こだわり・偏食への寄り添い)
  • 心疾患(心不全・心房細動の塩分とカリウム管理)
  • 整形疾患(活動量低下時の栄養と体重コントロール)
  • 廃用症候群・フレイル(少量高栄養の組み立て)
  • 高度肥満症(リバウンドしない減量プラン)
  • 肺疾患(COPDの体重維持と呼吸筋サポート)
  • てんかん(服薬と食事の相互作用)
  • ほか、神経難病による経管栄養併用ケースなど

◎同じ患者さんに15回・20回と通い続ける伴走型

ごうホームクリニックの管理栄養士は、同一の患者さんで15回以上、最長で20回を超える継続指導の事例を多数抱えています。半年から1年以上にわたって、季節の変化・体調の波・介護者の負担増減に合わせて、食卓を継続的にチューニングしていきます。

「単発で終わる栄養指導」ではなく、「ご家族と一緒に続ける伴走」が私たちの特徴です。

 

■「正しい」より「続けられる」――実践事例6本

ここからは、実際にごうホームクリニックの管理栄養士がうかがった事例を、6つご紹介します。すべて個人が特定されないよう加工しています。

◎事例1:90歳・食欲低下のお母様、佃煮を活かして体重キープ

90歳の独居女性、要介護3。ご長女が週末ごとに通って介護されていました。「お母さん、半年で4キロ痩せちゃったんです。食べさせようとしても食欲がないって」とご相談。

訪問でお話をうかがうと、ご本人は「もう量は食べられんけど、佃煮があればご飯が進むの」とおっしゃいました。一方、ご長女は塩分を気にして佃煮をほとんど買わなくなっていました。

管理栄養士は「今は塩分よりも食欲低下のほうが大きな課題」と判断。佃煮を毎食一品添える、ご飯はおかゆではなく軟飯にしてかさを減らす、合間に高たんぱくのヨーグルトドリンクを足す、という3点を提案しました。

3か月後、体重は1.5キロ戻り、「お昼が楽しみになった」とご長女。「『正しい食事』に縛られすぎていたかもしれません。母の好きな物を出していいんだと分かって、私の介護も楽になりました」とのお言葉をいただきました。

◎事例2:82歳・心不全と糖尿病、塩分管理の「現実解」

82歳男性、要介護2、心不全と糖尿病を併発。退院時に「塩分6グラム以下、糖質コントロール」と指導されたものの、ご夫婦ともに「何をどう作ればいいか分からない」と途方に暮れていらっしゃいました。

奥様は「健康のため」と一気に薄味メニューに変えたところ、ご本人は「美味しくない」と食事量を減らし、逆に体重が落ちて活気もなくなってしまいました。

管理栄養士が訪問し、冷蔵庫と調味料を一緒に確認。「いきなり全部薄味にするのではなく、汁物だけ減塩みそにする・漬物は週末のお楽しみに残す・主菜の味付けは普段通りで小皿に取る量を半分にする」という段階的な切り替えを提案しました。

3か月後、体重は安定し、塩分も少しずつ下がり、心不全の再悪化なく経過。奥様からは「『完璧にやらなきゃ』と思い込んでいたけど、できる範囲から始めればいいと分かって肩の力が抜けました」とのお声をいただきました。

◎事例3:パーキンソン病・78歳男性、薬と食事のタイミング調整

78歳男性、パーキンソン病で要介護3。レボドパ製剤を服用中ですが、「最近、薬が効きにくい時間が増えた」とご家族から相談。

管理栄養士が訪問し、食事の時間帯と内容、服薬タイミングをすべてうかがいました。すると、朝食のパンとチーズ、昼食の煮魚と豆腐など、たんぱく質を集中して摂取する習慣が見つかりました。レボドパはアミノ酸と競合して吸収が落ちることが知られています。

そこで、たんぱく質を朝・昼・夕に分散し、薬を飲む前後30分はたんぱく質を控えめにする食卓を提案。具体的には、朝のパンを米飯と少量のおかずに、夕食でたんぱく質をしっかり摂る組み立てに変更しました。

2か月後、ご本人から「動きやすい時間が増えた気がする」とのお話。神経内科の先生とも情報を共有しながら、食事面からのサポートを続けています。

◎事例4:認知症・85歳女性、拒食と「食べさせ方」の見直し

85歳女性、アルツハイマー型認知症、要介護4。「食事を口に運んでも、出してしまう」「最近は3割も食べないことがある」とご家族とヘルパーさんから相談。

管理栄養士が食事の場面に同席し、観察したところ、いくつかの気づきがありました。スプーンが大きすぎて口に運びにくい・食器が白くて食事との境界が分かりにくい・声かけが「早く食べて」と急かす調子になっている

そこで、スプーンを小さく浅いものに変える、食器を色のあるものに替える、声かけを「美味しそうですね」「お味、いかがですか」と切り替える、という3点を提案。さらに、ご本人の好物だった「赤飯」を週に1回取り入れることに。

1か月後、食事の摂取量は5〜7割まで回復。ヘルパーさんから「食事の時間が穏やかになりました」とのご報告。栄養指導は「何を食べるか」だけでなく「どう食べるか」の場面ごと丸ごとを見ていきます。

◎事例5:知的障害・28歳男性、こだわりに寄り添う栄養改善

28歳男性、自閉症スペクトラム、グループホーム入居。「同じ銘柄のパンと牛乳しか食べない」「野菜を一切受け付けない」とのご相談。BMIが上昇傾向で、生活習慣病の心配も出てきました。

管理栄養士は、まず「いきなり野菜を食べさせる」ことを目標にせず、ご本人の安心できる食卓を維持しながら、栄養素を足す方針に。パンの種類は変えずに、トッピングとしてバナナを薄くスライスして添える、牛乳を低脂肪・高たんぱくのものに切り替える、間食のお菓子の一部をプロテインバーに置き換える、と段階的に進めました。

「変化を強制しない」「3か月ごとに1ステップ」のペースで、半年後にはバナナとイチゴが食卓に加わりました。こだわりを否定せず、ご本人の世界に栄養を組み込む――これは知的障害・自閉症スペクトラムの方への栄養指導で大切にしている姿勢です。

◎事例6:終末期がん・78歳男性、「最後のお寿司」を安全な形に

78歳男性、進行胃がんで在宅看取り希望。経口摂取量が落ち、奥様は「もう何も食べてくれない」と肩を落としていました。ご本人にうかがうと、ぽつりと「お寿司が食べたい」とおっしゃいました。

訪問診療で嚥下内視鏡検査を実施したところ、固形物では咽頭残留と誤嚥のリスクがあるものの、ペースト状であれば安全に飲み込めることが分かりました。

そこで管理栄養士が訪問し、奥様と一緒に「寿司ネタを生のままほぐし、酢飯を軟飯にして、少量ずつ口に運ぶ」という形を考案。マグロ・サーモンを薄くそぎ、舌でつぶせるやわらかさに整え、ご本人のペースで召し上がっていただける形にしました。

ご本人は涙を流しながら少量を時間をかけて召し上がり、「うまい、ありがとう」とおっしゃいました。3週間後、穏やかにご逝去。葬儀の際、奥様から「あの『お寿司』が最後の楽しい時間でした」とお言葉をいただきました。

「食べさせない」のではなく「安全な形に組み直して、最後の願いを叶える」――これも在宅の管理栄養士の仕事です。

 

■嚥下内視鏡検査からの一気通貫|医師と管理栄養士の連携

ごうホームクリニックには医師・管理栄養士・看護師が在籍し、訪問診療の現場で外部のケアマネージャー・訪問看護師・言語聴覚士・ヘルパーとチームを組んでご本人を支えます。

◎検査結果が、その日のうちに食卓に反映されます

たとえば、嚥下内視鏡検査で「中等度のとろみで軟菜食が安全」と判明したとします。一般的には、その情報をご家族が病院から栄養士に伝え、後日改めて指導を受ける流れになります。

ごうホームクリニックでは、医師の検査結果が同じ法人の管理栄養士に直接共有されます。そのため、検査の翌週には管理栄養士がご自宅にうかがい、「画面で見た通りの食形態」を実際の調理に落とし込めます。

情報が伝言で薄まることなく、ご家族の迷いやズレが生じにくい体制です。

◎関連記事

検査の中身については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

 

 

■ご自宅での流れ|初回から継続指導まで

訪問栄養指導は、医師の指示書のもとで開始します。流れは次の通りです。

  1. 訪問診療の医師にご相談:食事のお悩みを医師にお伝えください。栄養指導の必要性を判断し、指示書を作成します。
  2. 管理栄養士の初回訪問(60分程度):ご本人の食歴・好み・冷蔵庫の中身・調理状況・嚥下状況をうかがいます。
  3. 栄養ケア計画の作成:ご家族と相談しながら、無理のない範囲の目標を設定します。
  4. 継続訪問(30〜45分/月1〜2回):前回の振り返り、次の一手を一緒に考えます。
  5. 医師・看護師・ケアマネジャーへ情報共有:チーム全体で食事ケアを支えます。

 

■認定栄養ケア・ステーションとして地域に開きます

ごうホームクリニックは2026年4月1日より、日本栄養士会・愛知県栄養士会の認定栄養ケア・ステーションとして活動しています。

◎開設場所・連絡先

項目 内容
名称 ごうホームクリニック 認定栄養ケア・ステーション
所在地 愛知県名古屋市天白区原1丁目204 ハイツ原401
営業時間 月〜金曜日(祝日除く)9:00〜17:30
責任者 塚原 優子(管理栄養士)
連絡先 TEL: 080-3697-1354 / Mail: eiyou2.gohomeclinic@gmail.com
事業者 医療法人めぐる ごうホームクリニック

◎こんなご相談を承ります

  • ごうホームクリニックの訪問診療患者さん・ご家族の栄養指導
  • 地域の住民・ご家族からの栄養相談
  • 連携施設・訪問看護ステーション・地域包括支援センターからのご相談
  • 地域での講師・レシピ提案・料理指導
  • 食品・調理器具の使い方相談

◎訪問エリア

ごうホームクリニックは、名古屋市16区および日進市・東郷町・豊明市・刈谷市・知立市を訪問エリアとしています。

 

■よくあるご質問(FAQ)

◎Q1. 訪問栄養指導はどんな人が対象ですか?

A. 通院が困難で、医師が栄養面の介入が必要と判断した方が対象です。寝たきりの方、認知症の方、嚥下機能が落ちている方、食事制限のある慢性疾患の方、がん療養中の方など、幅広く対応しています。

◎Q2. 費用はどのくらいかかりますか?

A. 介護保険または医療保険が適用されます。通常の訪問診療と同じ自己負担割合(1〜3割)でご利用いただけます。具体的な金額はお気軽にお問い合わせください。

◎Q3. 訪問の頻度はどのくらいですか?

A. 月に2回までを目安に、状態に合わせて調整します。初回はじっくり時間をかけて、2回目以降は前回の振り返りから始めます。半年〜1年以上の継続伴走になるケースも多くあります。

◎Q4. ご家族だけでの相談もできますか?

A. はい、可能です。「本人に栄養指導と言うと拒否される」「ご家族の介護負担を減らすコツを聞きたい」というご相談も多くいただきます。

◎Q5. 食事制限が厳しすぎて続かないのですが、見直してもらえますか?

A. はい、ぜひご相談ください。「制限」ではなく「工夫」を提案するのが、ごうホームクリニックの訪問栄養指導の特徴です。続けられる現実解を一緒に作ります。

◎Q6. 認知症で食事を拒否するのですが、対応してもらえますか?

A. はい、対応しています。ごうホームクリニックでは認知症の方への栄養指導の実績が多く、食事介助の場面に同席して、声かけ・食器・スプーンの工夫からご提案します。

◎Q7. 知的障害・自閉症スペクトラムの方への栄養指導はできますか?

A. はい、対応しています。こだわりを否定せず、ご本人の安心できる食卓を維持しながら、栄養素を少しずつ足していく方針で進めます。グループホームへの訪問実績も多くあります。

◎Q8. 嚥下内視鏡検査を受けたあと、その結果に合わせた食事指導は受けられますか?

A. はい、ごうホームクリニックの中で一気通貫で対応できます。医師の検査結果が管理栄養士に直接共有されるため、検査の翌週には食卓に反映されます。

◎Q9. 連携施設や訪問看護ステーションからの相談も受け付けていますか?

A. はい、歓迎しています。施設入居者の食形態相談、訪問看護師さんからのケース相談など、専門職同士の連携にも対応しています。

 

■「食べる楽しみ」を、ご家族と一緒に支えるために

訪問栄養指導は、「正しい食事」を押し付けるサービスではありません。冷蔵庫を一緒に開け、続けられる工夫を組み立て、季節と体調の変化に合わせてチューニングしていく伴走です。

ごうホームクリニックの管理栄養士2名は、2025年から訪問栄養指導を継続実施し、これまで延べ120件以上、12分野以上の病態に対応してきました。2026年4月1日には認定栄養ケア・ステーションとして地域の相談窓口を開きました。

名古屋市・日進市・東郷町・豊明市・刈谷市・知立市で、ご家族の食事にご不安がある方は、どうぞお気軽にごうホームクリニックまでご相談ください。

ご相談窓口:TEL 080-3697-1354(平日9:00〜17:30)/ Mail eiyou2.gohomeclinic@gmail.com

 

📞 お気軽にご相談ください

訪問診療についてのご質問・ご相談を承ります。まずはお話をお聞かせください。


ごうホームクリニック

〒468-0015 愛知県名古屋市天白区原1丁目1410 サンモール原103

TEL: 052-803-5005 / 受付: 平日 8:30〜17:30

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ごうホームクリニック 院長 伊藤剛

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院長 伊藤剛